19日の香港市場は上値が重いか。前日に中国の国家統計局が発表した7−9月期国内総生産(GDP)や9月の鉱工業生産などの主要経済指標が市場予想を下回ったことが引き続き相場の重荷になるだろう。中国政府が景気刺激策を打ち出すとの期待から前日に続いて買いが入る可能性もあるが、指数は前日まで続伸し、1カ月ぶり高値を連日で更新していることから、上値は重いと予想する。
一方、四半期決算や業績発表を手掛かりとする個別銘柄の物色が引き続き活発となるだろう。香港市場が欧米市場と比べて割安な水準にあるとの見方から買いが入る可能性がある。
18日のNY株式相場は高安まちまち。中国の7−9月期GDPや米国の9月鉱工業生産が市場予想を下回ったことで下落してスタートしたが、好決算発表期待を背景に買い直された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)や中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が香港終値を上回った半面、ネット通販中国最大手のアリババ集団(
09988)や不動産株の華潤置地(
01109)などが下回って引けた。