2021-10-18 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】方向感乏しいか、中国GDP発表控え序盤は様子見
週明け18日の香港市場は方向感に乏しい相場か。中国当局によるインターネット・プラットフォーム企業の統制への警戒感が和らいだ上、米長期金利の上昇を受けて利ざや拡大の思惑買いが金融株に入りやすい。半面、米国でインフレ圧力が長引くリスクが高まれば、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策スタンスが引き締めに傾くとの観測も浮上している。きょう午前中には中国の7−9月期国内総生産(GDP)や9月の鉱工業生産が発表されるとあって、結果を見極めたい投資家が序盤は積極的な売買を手控える展開がありそうだ。
四半期決算や業績発表を手掛かりとする個別銘柄の物色が引き続き活発となるだろう。香港市場が欧米市場と比べて割安な水準にあるとの見方から買いが入る可能性がある。
15日のNY株式相場は、9月小売売上高が市場予想を上回る強い結果となり、ダウ平均が続伸。ハイテク株主体のナスダック総合は3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が香港終値を上回って終えた。