13日のNY株式相場は4日ぶりに反発。長期金利の低下を受けてハイテク株が上昇し相場をけん引した。米9月消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回ったが、変動の大きいエネルギー、食品を除くコアCPIが予想を下回ったことで過度なインフレ高進懸念が和らいだ。午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では年内の資産購入の段階的縮小(テーパリング)開始が示唆されたが、ほぼ想定通りの内容だった。
S&P500は0.48%安まで下落する場面もあったが、0.30%高と4日ぶりに反発して終了。金融株が下落したものの、公益、素材、一般消費財、IT、不動産などが上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.73%高と4日ぶりに反発。iPhone13の減産報道が嫌気されたアップルが下落したものの、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアなどが堅調だった。ダウ平均は0.53米ドル安(0.00%)とほぼ横ばいで終了。予想を上回る決算を発表したJPモルガン・チェースが利益確定売りに押されたものの、セールスフォース・ドットコム、ナイキ、マイクロソフトが上昇した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.64ポイントと前日比1.21ポイント低下した。
JPモルガン・チェースの7-9月期決算は貸倒引当金の繰り戻しにより調整後一株当たり利益が3.74ドルと市場予想の3.00ドルを上回り、純収入も市場予想を上回ったが、株価は2.64%安と3日続落し、年初来上昇率は26.70%に縮小した。デルタ航空の第3四半期決算も売上高と利益が市場予想を上回ったが、燃料費などの上昇が第4四半期の利益の圧迫要因となるとしたことで、株価は5.76%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34372.71 34449.83 34115.10 34377.81 -0.53 0.00
S&P500 4358.01 4372.87 4329.92 4363.80 13.15 0.30
NASDAQ 14537.17 14589.28 14471.88 14571.64 105.71 0.73
CME225先物 28115.00 28380.00 27990.00 28195.00 55.00 0.20
FT100 7141.82 7141.82 7141.82 7141.82 11.59 0.16
DAX 15130.80 15302.43 15109.61 15249.38 102.51 0.67
為替(ドル/円) 113.59 113.79 113.22 113.25 -0.34 -0.29
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。