2021-10-05 |
香港/投資判断/医薬・バイオ |
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康希諾生物と薬明生物技術の強気判断を継続、コロナ経口薬への市場反応は過剰=BofAS
BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、米製薬大手のメルクが米新興リッジバック・バイオセラピューティクスと共同開発する経口治療薬「モルヌピラビル」について、臨床試験(治験)で入院と死亡のリスクを50%減少させることが確認されたと発表したことを受け、前日の香港市場でコロナワクチン関連株が急落したことに触れ、市場の反応は過剰だったとの見方を示した。『AAストックス』が5日伝えた。
BofASは、経口治療薬の登場でコロナが季節性のインフルエンザのような病気になり、ワクチンに対する期待が低下するほか、一部の国・地域でワクチンの接種ペースが鈍化するとの見方が出ていることに言及。「モルヌピラビル」に関する臨床データはまだ限られており、潜在的なリスクがあるほか、経済学の観点から治療よりも予防のほうが効果的だと指摘した。これを踏まえ、康希諾生物(
06185)に対するポジティブな見方を維持し、投資判断を「買い」、目標株価を412.75HKドルに据え置いた。薬明生物技術(
02269)についても受注残に影響を及ぼすことはないとみて、投資判断を「買い」、目標株価を167.6HKドルに維持した。