連休明け4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。前場終値は前営業日比2.25%安の24022.64ポイントだった。中国企業指数は2.43%安の8514.21ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で661億9000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、朝方に下げ幅を拡大。債務問題に揺れる中国恒大集団(
03333)と傘下の恒大物業集団(
06666)が現地時間午前9時に株式取引を停止したことで、不動産市況や金融へのリスク波及が改めて意識されたもよう。ただ、恒大物業集団の株式51%を合生創展集団(
00754)が買収するとの報道を受け、不動産株の一角が買い戻された。ハンセン指数は心理的節目の24000ポイントを挟んだもみ合いとなり、小幅ながら同水準を守って前場の取引を終えた。
個別では、医薬品関連の薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)、阿里健康(
00241)の下げがきつい。製薬大手メルクが開発中の新型コロナウイルスの飲み薬について、初期や軽症の患者の死亡率を5割引き下げる効果があると発表し、売り材料視された。ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、小米集団(
01810)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)も売られ、相場の重荷だった。半面、不動産株の恒基兆業地産(
00012)、中国海外発展(
00688)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)が逆行高。