24日の香港市場は神経質な展開か。市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容をほぼ想定通りと受け止めたものの、中国による企業統制の強化に対する警戒は解いていない。中国恒大集団(
03333)の債務問題への懸念もくすぶるなか、方向感に乏しい相場となりそうだ。
中国恒大集団を巡っては、中国金融当局が米ドル建て社債のデフォルト(債務不履行)を防ぐよう求めたとブルームバーグが伝えた半面、『ウォール・ストリート・ジャーナル』は中国の中央政府から地方政府に対し、同社の破綻に備えるよう指示があったと報じた。
23日のNY株式相場は、FOMCを波乱なく通過したことで買いが幅広い銘柄に入り、ダウ平均が続伸。ハイテク株主体のナスダック総合も3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)や英金融大手HSBC(
00005)が香港終値を上回った。一方、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、不動産開発の華潤置地(
01109)は下回って引けた。