休場明け23日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.19%高の24510.98ポイントだった。中国企業指数は1.08%高の8733.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で1789億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。前日に中国恒大集団(
03333)がきょう期限を迎える社債の利払いを実施すると発表した上、中国当局が同社の実質国有化を検討中と伝わり、金融システムや不動産市況の動揺への警戒感が後退した。前日の米株式相場やきょうの中国本土相場の上昇も支援要因。ハンセン指数の上昇率は前場にじりじりと縮小したものの後場に持ち直し、上昇率がいったん割り込んだ1%を上回って終えた。セクター別では、不動産・建設とエネルギー、情報技術が高い半面、一般消費財と必需消費財が軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の碧桂園服務(
06098)、碧桂園(
02007)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)が軒並み急伸。ハイテク株の美団(
03690)とテンセント(
00700)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)も高い。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)がそろって反落した。
中国恒大集団は17.62%高と8営業日ぶりに急反発した。同業の融創中国(
01918)、雅居楽集団(
03383)も大きく買われた。また、華潤電力控股(
00836)、中国電力国際(
02380)、華電国際電力(
01071)など電力株の上昇が目立った。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が22日、国連総会でビデオ演説し、発展途上国の低炭素化を支援して海外では石炭火力発電所を新規に建設しないと表明した。