中秋節連休明け22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.40%高の3628.49ポイントだった。深セン成分指数は0.57%安の14277.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1526億3400万元だった。
上海総合指数は軟調に始まったが、後場はプラス圏で堅調に推移した。心理的節目の3600ポイントを割り込んで安く寄り付いた後、次第に下げ幅を縮小して節目を回復。後場に入ってプラス圏に浮上すると、きょうの高値圏で取引を終えた。中国当局による統制強化や国内での新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が相場の重しとなる中、中国不動産デベロッパー大手、中国恒大集団(
03333)の債務危機への警戒感から幅広い銘柄が売られた。ただ、同社の主要部門である恒大地産が23日に社債利払いを実施すると伝わり、市場にとって一定の安心材料となったもよう。
セクター別では、銀行と保険がほぼ全面安。酒造や農畜漁業関連、観光・ホテルなどもさえない。半面、電力が高い。石炭や化学肥料、造船なども大きく買われた。
A株市場では、中国石炭最大手の中国神華能源(
601088)や発電会社の国投電力控股(
600886)、総合デベロッパーの招商局蛇口工業区控股(
001979)がストップ高。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)や不動産大手の保利発展控股集団(
600048)も大きく買われた。半面、酒造株の江蘇洋河酒廠(
002304)や瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)が安い。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)のほか、金融株の招商銀行(
600036)や中国人寿保険(
601628)なども下げがきつい。
上海B株指数は0.96%高の275.75ポイント、深センB株指数は1.64%安の1177.78ポイントだった。