17日の香港株式市場で、ハンセン指数は5日ぶりに反発。終値は前日比1.03%高の24920.76ポイントだった。中国企業指数は1.53%高の8940.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で1938億3000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んで一進一退の後、小高く推移した。前日終値は昨年11月2日以来、約10カ月ぶりの低水準だっただけに、自律反発狙いの買いが相場を支えた。中国当局による企業統制の強化や新型コロナウイルスの感染再拡大による世界景気の減速への懸念が根強く、上値の重さが目立ったが、大引けにかけて上げ幅を広げ、結局きょうの高値で終えた。セクター別では、医療・ヘルスケアや情報技術、必需消費財が上げた半面、コングロマリット、エネルギー、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日下げた医薬品株の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、ハイテク株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)がそろって大幅に上昇。アリババ集団の子会社で医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)は9%近く反発した。スポーツ用品の李寧(
02331)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も高い。半面、本土金融株の下げが目立ち、中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)、招商銀行(
03968)、中国銀行(
03988)が軒並み売られた。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、ガラス大手の信義ガラス(
00868)は大幅安だった。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は3.52%高の6452.19ポイントと5日ぶりに大幅反発。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、不動産事業向けソフトウエア開発の明源雲集団(
00909)、SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)が急上昇した。下落はゲーム大手のネットイース(
09999)だけだった。