17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.19%高の3613.97ポイントだった。深セン成分指数は0.71%高の14359.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3431億6200万元だった。
上海総合指数は方向感を欠いた。心理的節目の3600ポイントを挟んで一進一退の展開が続いた後、前場終盤にマイナス圏に沈んだが、後場に入ると徐々に下げ幅を縮小。節目を回復するとプラス圏に浮上し、きょうの取引を終えた。前日まで3日続落したこともあって買い戻しの動きが先行したが、中国当局による統制強化や国内での新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が相場の重しとなった。ただ、18日からの中秋節連休を前にして、売り一巡後に消費拡大への期待から買いが広がったもよう。
セクター別では、電力が高い。民間航空や酒造、医療なども買われた。半面、石炭や航空宇宙が安い。鉄鋼や貴金属、非鉄金属などもさえない。
A株市場では、電力株の国電南瑞科技(
600406)と国投電力控股(
600886)が高い。不動産株の保利発展控股集団(
600048)や教育株の中公教育科技(
002607)、酒造株の瀘州老窖(
000568)も大きく買われた。一方、石炭最大手の中国神華能源(
601088)と太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)が6%超安。鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)、本鋼板材(
000761)や自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)も下げがきつい。
上海B株指数は0.67%安の273.13ポイント、深センB株指数は0.13%安の1197.40ポイントだった。