16日のNY株式相場は高安まちまち。上昇してスタート後、大きく反落したが、再び買い戻された。寄り前に発表された米8月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想の-0.8%に反して増加した一方、9月11日分の新規失業保険申請件数は33.2万件と市場予想の33.0万件を上回り、前回改定値の31.2万件からも悪化した。ダウ平均は129米ドル高まで上昇後、274米ドル安まで反落したが、63.07米ドル安(-0.18%)と下落幅を大きく縮小して終了。S&P500も0.82%安まで下落後、0.16%安で終了した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.75%安まで下落後に0.29%高まで上昇し、0.13%高とプラス圏で終了。ダウ平均とS&P500が反落となった一方、ナスダック総合は2日続伸となった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は0.23%高と続伸し史上最高値を更新した。
翌週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始表明の有無に注目が集まる中、経済指標が好悪まちまちとなったほか、9月の株安アノマリーが意識されたことなどで方向感のない展開となった。S&P500の11セクターは小売売上高を好感した一般消費財のほか、不動産、ITが上昇した一方、素材、エネルギー、公益、資本財など8セクターが下落した。商品先物市場では原油が変わらずとなった一方、金と銅がともに2%超下落した。米10年債利回りは前日の1.304%から1.336%に上昇。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.69ポイントと前日比0.51ポイント上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34810.27 34943.55 34540.11 34751.32 -63.07 -0.18
S&P500 4477.09 4485.87 4443.80 4473.75 -6.95 -0.16
NASDAQ 15120.09 15205.50 15047.14 15181.92 20.39 0.13
CME225先物 30440.00 30465.00 30020.00 30335.00 135.00 0.45
FT100 7027.48 7027.48 7027.48 7027.48 10.99 0.15
DAX 15666.63 15745.19 15638.23 15651.75 35.75 0.22
為替(ドル/円) 109.36 109.80 109.19 109.72 0.37 0.33
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。