2021-09-14 |
中国/業界動向/不動産 |
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中国『経済日報』、不動産業向け融資の不良債権に警鐘
中国共産党の機関紙『経済日報』は14日、不動産分野への融資を巡るリスクへの懸念が再び高まっていると伝えた。2021年上半期の業績報告を調べたところ、国有大型商業銀行や株式制商業銀行から都市商業銀行まで、大部分の銀行で不動産業向け貸し出しの不良債権残高と不良債権率がともに上昇していることが分かったとした。
この現象について多くの業界関係者は、不動産分野での潜在的な金融リスクを高度に警戒する必要があるとの見方を示している。まず、上場銀行は不動産市況の抑制政策を厳格に順守し、厳しいリスク管理によって融資した資金が不動産市場へ違法に流入しないようにすべきという。一方、金融当局は不動産業の金融を監督する仕組みを引き続き整備し、不動産業向け融資の過度な集中を防ぎ、金融と不動産業の良い循環を促進させなければならないとした。