中国当局は未成年のゲーム中毒を防止する施策の一環として、当面は新作オンラインゲームの審査ペースを減速するもようだ。テンセント(
00700)やネットイース(
09999)などのゲーム業界大手には痛手となりそうだ。香港英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が9日、消息筋の話として伝えた。
今回のゲーム規制の導入に先立ち、中国共産党中央宣伝部と国家新聞出版署は8日、テンセントやネットイースなどのゲーム配信大手と、未成年者のゲーム利用を制限する政策の実現手法を議論する会合を開いた。同会合の出席者によると、ゲーム認可手続きは1カ月以上前から遅れ始めていた。別の参加者は、新作ゲームの認可は「しばらく」保留され、「新作ゲームの本数削減」と「ゲーム中毒対策」が優先されるだろうと語った。
国家新聞出版署は2019年5月以降、認可したゲームのリストを毎月下旬に公表するのが通例だったが、8月のリストは発表していない。月間の認可本数は80−100本だった。18年には約9カ月間にわたって新作オンラインゲームの認可が停止されていた例がある。
関連銘柄の9日終値は次の通り。
■テンセント(
00700):480.00HKドル(前日比8.48%安)
■ネットイース(
09999):133.90HKドル(同11.03%安)