野村インターナショナルは最新リポートで、テンセント(
00700)の2021年4−6月期の売上高は予想と一致し、投資の増加に伴い利益成長が鈍化するものの市場予想を超えるとの見方を示し、目標株価をこれまでの731HKドルから698HKドルに引き下げた。投資判断は「買い」に据え置いた。『AAストックス』が26日伝えた。
野村は4−6月期にテンセントのオンラインゲーム収入が前年同期比11%増え、1−3月期の15%増から減速すると予想した。前年同期の水準が高かった上、増収をけん引するスマートフォンゲームの新作が投入されなかったことが痛手だとした。一方、フィンテックとクラウド業務の増収率はそれぞれ40%、38%と予想。中国本土でクラウド事業の競争が激化し、華為技術(ファーウェイ)のクラウド業務が政府機関や国有企業のプロジェクト入札へ積極的に入札していることで、新たな価格競争を引き起こしかねないとの懸念を示した。
テンセントの株価は日本時間午後4時48分現在、前日比7.65
%安の490.40HKドルで推移している。