30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比0.16%安の28948.75ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の10716.92ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で680億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、買い一巡後は下げに転じた。前場終値は始値で回復していた心理的節目の29000ポイントを割り込んだ。あすは香港特別行政区設立記念日で香港市場が休場となる上、6月の米雇用統計の発表を7月2日に控えて次第に売りが優勢となった。米国の金融政策に影響する雇用統計の結果を見極めたいとして、様子見ムードが強まった。寄り付き前に発表された中国の6月の購買担当者景気指数(PMI)は、製造業PMIが市場予想から上振れた半面、非製造業PMIは前月比1.7ポイント低下するまちまちの内容。あすは英IHSマークイットが6月の財新中国製造業PMIを発表する。
個別では、自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)、本土不動産株の華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)、龍湖集団(
00960)が下げた。前日高かった恒安国際集団(
01044)と信義光能(
00968)も売られた。半面、香港・マカオ間の移動規制が緩和されるとの観測を受け、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が大きく買われた。2021年6月中間決算が60%超増益となる見通しを発表した中国中信(
00267)も高い。外食大手の海底撈国際(
06862)は大幅に続伸した。