野村インターナショナルは最新リポートで、テンセント(
00700)の投資判断を「買い」、目標株価を780HKドルに据え置いた。テンセントの2021年1−3月期売上高は前年同期比25%増の1350億元、非GAAPベースの営業利益率とEPSはそれぞれ2ポイント低下の31%、23%増の3.47元になると予想した。『AAストックス』が27日伝えた。
部門別では、モバイルゲームの売上高は17%増、PCゲームは5%減、広告料収入は23%増、フィンテック・クラウドサービスは42%増を見込む。
一方、中国政府によるデジタル人民元の推進が決済サービスの先行きに不確実性がもたらすと指摘。アリババ集団(
09988)が展開する「支付宝」とテンセントの「微信支付」の4−6月期の市場シェアはそれぞれ55%、38%で、大きな顧客基盤から新規参入の業者が2社に追いつくのは困難だが、デジタル人民元は中国人民銀行(中央銀行)と国有銀行のサポートを受けると指摘。デジタル人民元の推進で「支付宝」と「微信支付」のシェアが低下する可能性があるとした。
テンセントの26日前場終値は前日比1.11%安の621.50HKドル。