中国五鉱集団傘下の非鉄金属貿易業者、五鉱発展(
600058)は20日、中国の国家市場監督管理総局から独占禁止法に基づく調査の通知を受け取ったと発表した。国家市場監督管理総局は、五鉱発展とアリババ集団(
09988)が共同で五鉱電子商務有限公司(現在の社名は龍騰数科技術有限公司)を設立した取引が、独禁法規定の経営者集中の違法な実施にあたる疑いがあるとみている。五鉱発展は積極的に調査に応じると表明した。
五鉱電子商務は2012年5月に五鉱発展が全額出資で設立した。15年11月、アリババ集団系ベンチャーキャピタルの杭州阿里創業投資有限公司が増資を引き受け、その後に持ち株比率は五鉱発展が46%、杭州阿里創業投資が44%、北京海立雲垂投資管理中心(有限合夥)が10%となった。杭州阿里創業投資は19年12月、持ち分の44%を易大宗(北京)供応鏈管理有限公司に譲渡した。