12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前営業日比0.98%安の28417.24ポイントだった。中国企業指数は1.02%安の10865.51ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で902億2000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈み、下げ幅を広げた。中国の金融引き締めや米中対立の先鋭化に対する懸念が引き続き重荷。本土市場で上海総合指数が下げていることも投資家心理を悪化させている。
個別では、浙江省当局に消費者の権利保護について指導を受けた吉利汽車(
00175)が安い。ハイテク株の美団(
03690)、小米集団(
01810)、テンセント(
00700)も売られている。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が大幅高。同社は11日に中国当局から独占禁止法違反で182億2800万元(約28億米ドル)の罰金を科されたと発表したが、悪材料出尽くし感から買われている。このほか、安踏体育用品(
02020)やCNOOC(
00883)なども買われている。