31日の香港市場は売りが先行か。前日のハンセン指数は3営業日続伸して22日以来の高値で終えた上、四半期末とあって持ち高を整理する動きが見込まれる。米株式相場の下落も売り材料。米長期金利の上昇を受け、割高感が意識されやすいハイテク株が下げそうだ。また、スエズ運河の通航が再開したことで米原油先物相場は反落しており、関連銘柄の売りを誘うだろう。
もっとも、決算発表のピークを迎え、好業績の銘柄が買いを集めて相場を支える展開がありそうだ。きょうはハンセンテック指数のSMIC(
00981)が2020年12月本決算を発表する。
30日のNY株式相場は、前日に史上最高値で終了したダウ平均が4日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が香港終値を上回った半面、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、製薬の中国生物製薬(
01177)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)が下回って引けた。