2021-03-04 |
香港/企業動向/医薬・バイオ |
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中国医薬集団のコロナワクチン生産能力、年内に10億回分
中国国有製薬大手・中国医薬集団(シノファーマ)傘下の医薬品の卸売り最大手、国薬控股(
01099)の于清明会長は3日、中国医薬集団が手掛ける新型コロナウイルス不活化ワクチン2種について、2021年中に年産能力が10億回分まで引き上がるとの見通しを明らかにした。中国国営通信新華社が4日伝えた。
于会長は、生産体制の持続的な拡大により、年産能力は将来30億回規模に達する可能性にも言及。また、グループ企業、国薬中生生物技術研究院の遺伝子研究グループが開発を進めている、新型コロナウイルスの組み換えタンパクワクチンが、間もなく臨床試験に入ることも明らかにした。
科技部によると、中国では目下、4種類の新型コロナウイルスワクチンが国家薬品監督管理局(NMPA)によって条件付きで認可されており、また5通りの技術(不活化、タンパク質組み換え、ウイルスベクター、弱毒生ウイルス、核酸型)によるワクチン16種類が臨床試験を緊急に承認され、うち6種類が第3相臨床試験(フェーズ3)を進めている。
国薬控股の株価は日本時間午後0時12分現在、前日比1.45%安の17.70HKドルで推移している。