26日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比3.64%安の28980.21ポイントだった。中国企業指数は4.01%安の11247.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で3202億3000万HKドルと大商い。
ハンセン指数はほぼ全面安となり、下げ幅は1000ポイントを超えた。25日の米市場で長期金利が上昇し、一時1.61%とおよそ1年ぶりの高さとなったことで米株式相場が下落した流れを引き継いだ。始値で心理的節目の30000ポイントを下回り、終盤に29000ポイントを割り込んで引けた。終値は1日以来約1カ月ぶりの安値となった。アジアの主要株式市場とダウ平均先物が軒並み下落し、投資家心理を悪化させた。相互取引制度を通じた中国本土の投資家による香港株売買は売り越しだった。
ハンセン指数を構成する52銘柄のうち49銘柄が下げた。中国インターネットサービス大手の美団(
03690)とテンセント(
00700)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が急落し、それぞれ指数を100ポイント超押し下げた。医薬品株の薬明生物技術(
02269)、石油株のCNOOC(
00883)は大幅に反落。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)も大きく売られた。上昇は、不動産株の華潤置地(
01109)と香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)の2銘柄のみ。万洲国際(
00288)は前日比変わらずだった。
ハンセンテック指数は5.71%安の8954.44ポイントと大幅に反落。構成32銘柄が全て下げた。衆安在線財産保険(
06060)と快手科技(
01024)の下げがきつい。2020年12月本決算を発表したASMパシフィック(
00522)、ネットイース(
09999)もそろって大幅に下落した。