25日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.20%高の30074.17ポイントだった。中国企業指数は1.80%高の11717.41ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で2568億HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の30000ポイントに乗せてスタート。序盤は同節目を割り込む場面もあったが、下値の堅さを確認するとほどなくして上向きに転じた。米国の超緩和的金融政策の長期化や追加経済対策法案の成立、新型コロナウイルスワクチンの普及で経済が正常化することへの期待から買い戻しが優勢。もっとも、一時は上昇率が2%超に拡大したものの、本土市場で上海総合指数が伸び悩んだことが重荷となり、後場はもみ合いながら上げ幅を縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)がそろって大幅高。中国当局が進める住宅用地供給制度の改革が大手にとって有利に働くとの見方が買いを誘った。長江インフラ(
01038)、長江和記実業(
00001)など香港地場系銘柄や欧州金融大手のHSBC(
00005)の上昇が目立った。半面、2020年12月本決算が予想を下回ったビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)が7%超の下落。株式取引に課す印紙税の引き上げを嫌気して香港証券取引所(
00388)が続落した。
ハンセンテック指数は6営業日ぶりに反発し、1.45%高の9496.79ポイント。ASMパシフィック(
00522)が約8%の大幅高。同程芸龍(
00780)が3日続伸し、快手科技(
01024)は6営業日ぶりに反発した。半面、猫眼娯楽(
01896)は利益確定売りが続いた。