香港のフラッグキャリア、キャセイ・パシフィック(
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1月の旅客ロードファクター(有償座席利用率)は13.3% で71.4ポイント減、貨物ロードファクターは79.4%で19.3ポイント減だった。
キャセイ・パシフィックは、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が続く中、香港とその他多くの国・地域は渡航制限と検疫措置を厳格化しており、需要の低迷で運航本数を大幅に削減せざるを得ないと指摘。ウイルス変異株の影響で運航を停止した香港−英国便は1月中旬に再開したが、同月の運航本数は5便にとどまった。1月の1日当たり平均旅客数は981人。
2月については、春節(旧正月)連休明けから旅客の需要が多少上向くと予測。貨物需要は春節まで安定しており、好調な需要は2021年を通して続くとみている。