週明け1日の香港市場は上値の重い展開か。前週末に米株式相場が反落した上、香港時間きょうの朝方にダウ平均先物が下げており、投資家が運用リスクを取りづらい状況にある。米新興ネット証券のロビンフッドが1月29日に急騰銘柄の取引制限を緩和し、個人投資家による投機的な取引が市場の混乱を招くとの警戒感が根強い。ただ、前週末のハンセン指数は4日続落して終値が1月13日以来半月ぶりの安値だっただけに、自律反発を見込む買いが下値を支える展開もありそうだ。
中国国家統計局が1月31日発表した2021年1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.3。前月比0.6ポイント下落し、市場コンセンサス予想(51.6)を下回った。英IHSマークイットがきょう午前に発表する2021年1月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の結果が注目される。
29日のNY市場では、ダウ平均など主要3株価指数がそろって大幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、中国複合企業の中国中信(
00267)が香港終値を上回った半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)が下回って引けた。