5日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日は4営業日続伸して終値が昨年2月20日以来およそ10カ月半ぶりの高値となっただけに、利益確定売りが先行している。中国政府が導入した住宅ローン規制の影響を受ける不動産株が売られ、相場の重荷となったほか、石油株の下げも目立つ。石油輸出国機構(OPEC)の加盟国とロシアなどの非加盟産油国による「OPECプラス」が4日、2月の協調減産の規模を協議したものの結論が持ち越され、嫌気されたもよう。
指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.84%安の27243.27ポイントで推移している。個別では、筆頭株主が持ち株を売り出したと明らかにした薬明生物技術(
02269)が急落。アリババ集団(
09988)は大幅に続落している。不動産株の中国海外発展(
00688)、石油株のCNOOC(
00883)の下げもきつい。一方、中国内需関連の中国蒙牛乳業(
02319)、万洲国際(
00288)が高い。