休場明け28日の香港市場は、上値の重い展開か。香港市場は今週、31日が大みそかで半日立ち会い、1月1日は正月で終日休場となるため、3日半のみの取引となる。市場参加者が少ない中、前週末の米国市場はクリスマスで休場だったこともあり、手掛かり材料難から方向感に乏しい展開となりそうだ。
一方、中国政府は先週、独占禁止法違反の疑いで、ネット通販最大手、アリババ集団(
09988)に対して調査を行った。当局は自社プラットフォームへの出店企業に対し、競合サイトを利用しないよう求める、いわゆる「二選一」(二者択一)と呼ばれる慣行を問題視しており、アリババ集団の米国預託証券(ADR)は24日に13.3%下落したほか、テンセント(
00700)も5.3%下落している。香港ドルに換算すると、24日の香港終値をそれぞれ5.7%、2.7%下回る水準となり、相場の重しとなりそうだ。