15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落。終値は前日比0.06%安の3367.23ポイントだった。深セン成分指数は0.52%高の13763.31ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7095億9100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、おおむねマイナス圏でもみ合った。世界各国で新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからず、景気の冷え込みに対する懸念が重荷となった。日本時間の午前11時に発表された11月の中国主要経済指標は、鉱工業生産と固定資産投資が市場予想と一致した半面、小売売上高が予想を下回った。もっとも、中国共産党が来年の経済政策指針を決める「中央経済工作会議」を近く開催するとみられるなかで政策期待が下値を支え、後場に下げ幅を縮小。終盤にはプラス圏に浮上する場面もあったが、結局、小幅安できょうの取引を終えた。
セクター別では、銀行・保険が売られ、指数を押し下げたほか、農業、造船、観光・ホテルなどが安い。半面、家電、医療・製薬がしっかり。
A株市場では、MSCIが指数構成銘柄から除外すると発表した家電メーカーの珠海格力電器(
000651)や、コンテナ大手の中国国際コンテナ(
000039)、小売チェーンの永輝超市(
601933)が安い。張裕ワイン(
000869)、北京燕京ビール(
000729)、瀘州老窖(
000568)など酒造株や興業銀行(
601166)、新華人寿保険(
601336)、中国光大銀行(
601818)など金融株の一角が売られた。半面、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)、麗珠医薬集団(
000513)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、映画館運営の万達電影(
002739)の上昇が目立った。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
002202)が続伸した。
上海B株指数は0.05%安の235.70ポイントと3営業日続落、深センB株指数は0.55%高の1048.85ポイントと続伸した。