1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.77%高の3451.94ポイントだった。深セン成分指数は1.90%高の13930.37ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8649億6600万元だった。
上海総合指数は序盤にマイナス圏に沈む場面もあったものの、その後は堅調に上げ幅を拡大した。中国メディアの財新と英IHSマークイットが1日発表した2020年11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が54.9となり、市場コンセンサス予想の53.5を上回ったことが好感されたほか、米株価指数先物が時間外で上昇していることも投資家心理を強気に傾けた。指数は心理的節目の3400ポイントを回復し、8月18日の高値(3451.09ポイント)を上抜いて年初来高値を更新すると、2018年2月5日以来、約2年10カ月ぶり高値で取引を終えた。セクター別では、銀行、証券、保険が全面高となったほか、医療、航空・空港運営、ソフトウエアなどを中心に全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、招商証券(
600999)や招商銀行(
600036)、中国平安保険(
601318)など金融関連が買われて相場の上げを主導。ワクチン開発を受けた経済活動正常化への期待から中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)も買われた。中聯重科(
000157)や重慶長安汽車(
000625)はストップ高を付けた。
上海B株指数は0.05%高の238.12ポイントと6営業日ぶりに反発、深センB株指数は2.35%高の1057.42ポイントと5営業日続伸した。