週明け30日の香港市場は上値の重い展開か。新型コロナウイルスワクチンの実用化への期待や米政権移行が円滑に進むとの見方を受けた前週末の米株高が相場の支えとなる半面、香港での新型コロナの感染再拡大に対する懸念が重荷になりそうだ。29日の香港の新規感染者数が100人を超え、学校の休校など香港政府が防疫対策を再び大幅に強化するとみられる。また、香港市場は前週末まで6営業日続伸しており、利益確定売りも出やすい状況にある。
きょうは日本時間の午前10時に中国国家統計局と中国物流採購聯合会が11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。市場コンセンサス予想は51.5、前月実績は51.4。結果によっては波乱要因となる可能性がある。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は主力株では、IT大手のテンセント(
00700)、中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約50ポイント上回る水準で寄り付くことになる。