27日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。終値は前日比0.28%高の26894.68ポイントだった。中国企業指数は0.83%高の10790.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1127億1000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、前場はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。後場に入ると上げに転じ、心理的節目の27000ポイントを小幅ながら超える場面があった。新型コロナウイルスのワクチン開発や、主要国での経済対策と低金利環境の継続に対する期待が根強い。中国本土相場が終盤に上げ幅を広げたこともあって、投資家が次第に運用リスクを取る姿勢に傾いた。セクター別では医療・ヘルスケアと不動産・建設、金融が上げた半面、エネルギーが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国本土系の金融株が軒並み上昇。中国工商銀行(
01398)、交通銀行(
03328)、中国人寿保険(
02628)が大きく買われた。不動産株の中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)も大幅高。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)は続伸した。一方、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)が売られて相場の重荷だった。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって大幅安。スマホ大手の小米集団(
01810)は反落した。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は続伸し、0.41%高の8090.05ポイント。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が大幅に続伸した。半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)も高い。半面、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)、中国ネット通販大手JDドット・コム(
09618)がさえない。