27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.16%安の26776.83ポイントだった。中国企業指数は0.14%高の10716.05ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で539億4000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、マイナス圏の狭いレンジでもみ合った。前日終値は2月25日以来ほぼ9カ月ぶり高値だったとあって、利益確定の売りが優勢となった。高く推移していた中国本土相場が前引けにかけて下げに転じ、投資家心理を冷やした面もあった。ただ、新型コロナのワクチン開発や、主要国での経済対策と低金利環境の継続に対する期待は根強く、下値は限られた。
個別では、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)が売られて相場の重荷だった。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって大幅安。スマートフォン大手の小米集団(
01810)と乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)は反落した。半面、中国本土銀行の中国工商銀行(
01398)、交通銀行(
03328)、中国建設銀行(
00939)がそろって上昇。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、不動産株の中国海外発展(
00688)も高い。