26日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.56%高の26819.45ポイントだった。中国企業指数は1.36%高の10701.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で1136億3000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前場は方向感に乏しく、前日終値を挟んでもみ合った。米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和の拡大を検討するとの報道が好感される半面、指数はこれまで4営業日続伸した後とあって、利益確定売りが上値を抑えた。米国市場が感謝祭の祝日で休場となることもあり、様子見気分が漂った。ただ、後場に入ると指数はもみ合いながら上げ幅を広げ、きょうの高値で引けた。終値は今年2月25日以来、約9カ月ぶり高値を更新した。IT大手のテンセント(
00700)や、本土金融株などの主力株が買われ、指数を押し上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセントが2%超、本土金融大手の中国人寿保険(
02628)、中国工商銀行(
01398)が2%前後、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)が1%超の上昇。石油メジャーのシノペック(
00386)は大幅に続伸した。半面、恒隆地産(
00101)、九龍倉置業地産(
01997)など香港地場系銘柄や、豚肉大手の万洲国際(
00288)、本土不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が売られた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は1.71%高の8057.14ポイント。2020年9月中間決算が黒字転換となった医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)が7%超高と急伸。半面、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)、半導体製造装置メーカーのASMパシフィック(
00522)、中国通信設備大手の中興通訊(
00763)が安い。