24日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比0.39%高の26588.20ポイントだった。中国企業指数は0.51%安の10612.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1432億4000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで前日終値を挟んだ小幅なレンジでもみ合い。終盤に上げ幅を広げ、終値は3月5日以来8カ月半ぶりの高値を付けた。前日の米株式相場が上昇した流れを引き継いだ買いが相場を押し上げた。英アストラゼネカが23日、オックスフォード大学と共同開発する新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で、高い有効性を確認したと発表し、経済活動の正常化期待が高まったもよう。セクター別では通信と工業が上げた半面、医療・ヘルスケア、必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導。前日安かったカジノ株の銀河娯楽(
00027)と香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)は買い戻された。中国インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)も高い。一方、中国本土系金融株の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)が売られた。製薬の石薬集団(
01093)、スマホメーカーの小米集団(
01810)も下落。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日続伸し、0.23%高の8107.10ポイント。通信機器の中興通訊(
00763)、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が大幅高となった。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)がさえない。