24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.34%安の3402.82ポイントだった。深セン成分指数は0.38%安の13902.54ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8303億100万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。新型コロナウイルスのワクチン開発で進展が伝わり、投資家のリスク選好姿勢が強まったものの、指数は前日まで4営業日続伸し、8月18日以来、約3カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。米トランプ政権が新たに中国人民解放軍と関係の深い企業89社に対して制裁を検討していると伝わり、米中関係の悪化懸念も広がった。指数は一時、前日に回復した心理的節目の3400ポイントを下回る場面もみられたが、同水準を守ってきょうの取引を終えた。セクター別では、保険が全面安となったほか、貴金属、医療、酒造も売られた。半面、石油や非鉄金属、鉄鋼が買われた。
A株市場では、定期点検に伴い一部装置の停止を発表した万華化学集団(
600309)が売られたほか、広州汽車集団(
601238)や上海汽車集団(
600104)の下落も目立った。半面、ワクチン開発を受けた経済活動の正常化期待から大手旅行会社の中青旅控股(
600138)や免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、格安航空会社の春秋航空(
601021)などが買われた。受注回復を好感し、中国国際コンテナ(
000039)も大幅高。
上海B株指数は1.38%安の250.51ポイントと5営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.93%安の984.01ポイントと3営業日ぶりに反落した。