24日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行か。英米の製薬会社による新型コロナウイルスのワクチン開発の進展が相次いで伝わったことで、投資家がリスク選好姿勢を強めると予想する。英アストラゼネカが23日、オックスフォード大学と共同開発する新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で最大90%の有効性を確認したと発表した。これに先立ち、米ファイザーと米モデルナがそれぞれ開発中のワクチンは95%の有効性を示した。また、23日のNY市場での原油先物相場の上昇が、関連銘柄の買い材料となるだろう。
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。足元で香港の新型コロナ感染再拡大が続いており、香港地場銘柄の株価を下押しする圧力となりかねない。なお、ハンセン指数構成銘柄の小米集団(
01810)が2020年7−9月期決算をきょう発表する。
23日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって上昇。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、石油株のCNOOC(
00883)が香港終値を上回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)は下回って引けた。