週明け23日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前営業日比0.13%高の26486.20ポイントだった。中国企業指数は1.07%高のポイント。メインボードの売買代金は概算で1520億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く始まった後、前週末の終値付近でもみ合いとなり方向感を欠いた。低金利環境が続くとの見方からハイテク株や景気敏感株の一角に買いが入り、相場を支えた。前週末の米株式相場は下落したものの、香港時間きょうのダウ平均先物と中国本土相場が上昇し、投資家心理を支えたもよう。前週末に原油先物相場が上昇したことも関連銘柄の買いを誘った。香港での新型コロナウイルス感染の再拡大が警戒されたが、指数が10日移動平均(大引け時点で26349.05ポイント)に迫る水準では下げ渋った。セクター別では素材とエネルギー、工業が上げた半面、不動産・建設、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のアリババ集団(
09988)と小米集団(
01810)、銀行株のHSBC(
00005)と中国銀行(
03988)が上昇した。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)は軒並み高。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅に続伸した。一方、前週末に上げたアジア保険のAIAグループ(
01299)が大きく売られ、相場の重荷だった。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、不動産株の中国海外発展(
00688)と恒隆地産(
00101)の下げがきつい。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は続伸し、1.14%高の8088.86ポイント。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、スマートフォン受託組立のBYDエレクトロニック(
00285)がともに5%超高。半面、映画オンラインチケット販売の猫眼娯楽(
01896)、オンラインゲーム・オフィスソフトのキングソフト(
03888)が大幅安だった。