17日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.13%高の26415.09ポイントだった。中国企業指数は0.27%安の10550.20ポイント。メインボードの売買代金は概算で1435億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、序盤は高く推移した。バイオ製薬の米モデルナが16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの第3相臨床試験で94.5%の有効性が示されたと発表。世界経済の活動正常化に期待する買いが相場を押し上げた。ただ、10日に付けた直近高値(26474.04ポイント)を超える水準では高値警戒の売りに押され、中盤以降は前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合った。きょうの中国本土相場の下落も投資家心理を冷やした。セクター別ではコングロマリット、エネルギー、金融が上げた半面、情報技術と医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のAIAグループ(
01299)と中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)が買われ、相場を支えた。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)と太古A(
00019)はともに大幅高。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)の上昇も目立った。一方、ハイテク株の小米集団(
01810)、テンセント(
00700)、瑞声科技(
02018)が売られて相場の重荷だった。電動工具の創科実業(
00669)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)はともに反落した。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は1.77%安の7933.13ポイントと4営業日ぶりに反落した。前日大引け後に2020年7−9月期決算を発表したJDドット・コム(
09618)や、クラウドサービスを手掛ける金蝶国際ソフト(
00268)、生活関連サイト運営の美団(
03690)の下げがきつい。一方、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が大幅に続伸した。