2020-11-16 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】反発スタートか、米株高を好感 中国経済指標に注目
週明け16日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ反発スタートか。前週末のNY市場で機関投資家がベンチマークとするS&P500は2カ月ぶりに終値での史上最高値を更新した。ダウ平均は3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も反発して終えた。コロナワクチンの普及による来年以降の景気回復期待が高まり、景気循環株を中心に幅広い銘柄が上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が香港終値を下回った半面、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)が上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を50ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。
一方、中国本土で日本時間の午前11時に10月の主要経済指標が発表される。市場コンセンサス予想は鉱工業生産が6.5%増(前月は6.9%増)、小売売上高が4.9%増(前月は3.3%増)、1−10月固定資産投資が1.6%増(1−9月は0.8%増)。結果によっては波乱要因となる可能性がある。
なお、株価指数を運営するハンセン・インデックシズは前週末13日に四半期ごとに行っているハンセン指数の構成銘柄見直しの結果を公表した。バドワイザーAPAC(
01876)と安踏体育用品(
02020)、美団(
03690)を新たに採用する一方、太古A(
00019)を除外する。12月7日に発効する見通し。