12日の香港市場は堅調に推移するか。前日の香港市場では、中国の市場監督管理総局がインターネット大手による独占行為を禁止する草案を発表したことを嫌気し、アリババ集団(
09988)やJDドット・コム(
09618)、美団(
03690)などが大幅に下落した。きのう11月11日はネット通販各社が「独身の日(双11)」に合わせて大規模なセールイベントを開催していたが、水を差される形となった。ただ、きのうの大幅下落を受けて、割安感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも入りそうだ。
11日のNY株式相場は高安まちまち。コロナワクチン期待を背景に大きく上昇した景気循環株に利益確定売りが強まった一方、足もとで大きく下落したハイテク・グロース株が買い戻された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やアリババ集団のほか、AIAグループ(
01299)や香港証券取引所(
00388)が香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を140ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。