2020-11-09 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:大幅反発、2カ月ぶり高値 海運・空運が軒並み上昇
週明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反発。終値は前営業日比1.86%高の3373.73ポイントだった。深セン成分指数も2.19%高の14141.15ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆835億4900万元だった。
上海総合指数は高く始まり、前場に上げ幅を拡大。米大統領選の結果が判明したことで、投資家が運用リスクを取りやすくなった。中国の景気持ち直し期待が強いなか、ほぼ全セクターが上昇した。上昇率が2%を超える水準では上値が重かったものの、終値は9月3日以来ほぼ2カ月ぶり高値を付けた。7日に発表された2020年10月の米ドル建て貿易統計で、輸出の前年同期比伸び率が市場予想を上回り、2019年3月(14.2%)以来1年7カ月ぶり高水準となった。足元の人民元高が中国本土市場への資金流入期待につながったもよう。
セクター別では、港湾・海運と空運が全面高となった。証券、電子部品、非鉄金属も高い。半面、宝飾品が逆行安を演じた。
A株市場では、広発証券(
000776)、中国国際コンテナ(
000039)、江鈴汽車(
000550)がストップ高を付けた。港湾サービスの上海国際港務(
600018)、アルミ大手の中国アルミ(
02600)、格安航空の春秋航空(
601021)も大幅高だった。一方、漢方薬の東阿阿膠(
000423)、屋外メディア分衆伝媒信息技術(
002027)、電子部品の歌爾(
002241)が売られた。
上海B株指数は2.19%高の252.85ポイントと3営業日続伸、深センB株指数は0.82%高の960.52ポイントと反発した。