4日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.21%安の24886.14ポイントだった。中国企業指数は0.28%高の10099.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で1728億2000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に欠ける値動きとなった。前日夜にアリババ集団(
09988)傘下の金融会社、アント・グループ(
06688)が上海市場と香港市場での上場を見合わせると発表したことを受けて投資家心理が悪化した。一方、中国共産党が3日に第14次5カ年計画(2021−25年)と2035年長期目標の草案を公表したことを受けて政策期待が強まったほか、IHSマークイットが発表した2020年10月の香港の購買担当者景気指数(PMI)が約2年半ぶりの高水準となったことが好感された。ただ、米大統領選挙の開票状況をにらんで神経質な展開が続き、ダウ平均先物の下落を受けてハンセン指数は終盤にマイナス圏に沈んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団が7%超下落し、相場の重しとなった。香港証券取引所(
00388)も安い。舜宇光学科技(
02382)やシノペック(
00386)の下落も目立った。半面、独身の日セールの好調な販売が伝わった小米集団(
01810)が8%近く上昇。吉利汽車(
00175)や九龍倉置業地産(
01997)も買われた。
この他では、SMIC(
00981)が6%超下落。中興通訊(
00763)も安かった。半面、美団(
03690)とJDドット・コム(
09618)がそろって上場来高値を更新。証券各社の強気判断を好感し、レノボグループ(
00992)も大幅高。