4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続伸。終値は前日比0.19%高の3277.44ポイントだった。深セン成分指数は0.59%高の13659.50ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7297億6000万元だった。
上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠いた。米大統領選の投開票中とあって、様子見気分が広がった。もっとも、終値は10月23日以来ほぼ2週間ぶりの高値となった。中国共産党が3日に第14次5カ年計画(2021−25年)と2035年長期目標の草案を公表したことを受け、政策期待の買いが相場を押し上げた。中国メディアの財新と英IHSマークイットが午前に発表した2020年10月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が前月比で改善し、投資家心理を支えたもよう。セクター別では建材や石炭、自動車、銀行が買われた。半面、通信キャリアが全面安のほか、保険と文化・メディアが売られた。
A株市場では、2日に中国国務院(内閣に相当)が新エネルギー車産業振興策を公表したことを手掛かりに、関連銘柄が大幅高。電気バス大手の鄭州宇通客車(
600066)と車載電池の国軒高科(
002074)がストップ高を付け、上海汽車集団(
600104)、広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)がそろって買われた。家電株の海信家電集団(
000921)、美的集団(
000333)、海爾智家(
600690)は軒並み高。宅配大手の順豊控股(
002352)、セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)も高い。半面、生保大手の中国人寿保険(
601628)と新華人寿保険(
601336)が急落した。証券株の華泰証券(
601688)、医薬品株の上海復星医薬(
600196)と麗珠医薬集団(
000513)もさえない。
上海B株指数は0.22%安の243.31ポイントと反落。深センB株指数は0.17%安の947.02ポイントと3日ぶりに反落した。