3日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比1.96%高の24939.73ポイントだった。中国企業指数は1.36%高の10071.41ポイント。メインボードの売買代金は概算で1296億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く始まり、じりじりと上げ幅を拡大。心理的節目の25000ポイントを超える水準では上値が重く、終値は同水準を下回ったものの、9月3日以来2カ月ぶりの高水準だった。前日の欧米株式相場や、きょうの米株式先物指数と中国本土相場の上昇が好感され、全セクターで買いが優勢だった。10月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数がともに改善し、投資家心理が強気に傾いたもよう。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち47銘柄が上昇した。国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)が大きく買われて相場をけん引。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大幅高となった。香港コングロマリットの太古A(
00019)や香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、恒隆地産(
00101)の上昇も目立った。下落は電気工具の創科実業(
00669)と中国インターネットサービスのテンセント(
00700)の2銘柄だった。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は1.70%高の7714.73ポイントと続伸した。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技のほかに瑞声科技(
02018)、Qテクノロジー(
01478)が軒並み高。通信機器の中興通訊(
00763)と半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も高い。一方、BYDエレクトロニック(
00285)、ネットイース(
09999)が下げた。