アジア最大級の化粧品小売チェーン、ササ・インターナショナル(
00178)は10月30日大引け後、2020年4−9月期決算で純損失が2億3000万−3億HKドルに上る見通しを明らかにした。前年同期の純損失は3650万HKドル。小売店資産の減損損失引当金(3000万−7000万HKドル)を除いた純損失見通しは2億−2億3000万HKドルとなる。20年9月30日時点の手許現金と銀行預金残高は約5億9000万HKドル。
ササ・インターナショナルは、新型コロナウイルスの感染拡大が香港、マカオ、中国本土、マレーシアの全ての実店舗の運営に影響したと明らかにした。各政府が出入国検疫対策を強化したことにより観光客数が減り、外出制限やソーシャル・ディスタンス意識の高まりにより現地市民の消費活動も低迷し、店舗売上高が大幅に減少した。
ササ・インターナショナルの株価は日本時間午前10時59分現在、前日比横ばいの1.11HKドルで推移している。