30日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に4日続落。前場終値は前日比1.95%安の24107.42ポイントだった。中国企業指数は1.96%安の9760.24ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で1517億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は前場におおむね小安く推移し、後場に入って下げ幅を広げた。欧米での新型コロナウイルスの感染拡大や、11月3日の米大統領選を前に、持ち高を整理する売りが先行。香港時間の午後に米株式指数先物と中国本土相場が下げ足を速め、投資家心理を冷やしたもよう。ハンセン指数は終盤に心理的節目の24000ポイントに迫る水準で下げ渋ったものの、終値は6日以来の低水準だった。幅広いセクターが売られ、なかでも消費財、情報技術、金融の下げがきつい。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のAIAグループ(
01299)、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷だった。食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)と万洲国際(
00288)、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)も大幅安。半面、不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)や衛生用品の恒安国際集団(
01044)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)などが堅調だった。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は4日ぶりに反落し、1.84%安の7534.39ポイント。スマホ部品・組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が急落した。通信機器の中興通訊(
00763)、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780) もさえない。半面、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が大幅に続伸。