2020-10-30 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土大引け:4日ぶり反落、後場に失速 米大統領選を前にリスク回避
30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比1.47%安の3224.53ポイントだった。深セン成分指数は2.09%安の13236.60ポイントと5日ぶりに反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で8708億4500万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ小動きだったが、後場に入ると下向きに転じ、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。終値は9月30日以来、1カ月ぶり安値を更新。米株価指数先物の下落や海外資金の流出を嫌気し、来週11月3日の米大統領選挙を前にリスクを回避する動きが広がった。香港市場との相互取引制度を通じた本土A株の売買(北向き取引)はきょう、売越額が約60億元に膨らんだ。
セクター別では、保険が全面安となったほか、環境関連、防犯設備、農業の下げが目立つなど、ほぼ全てのセクターで売りが優勢だった。
個別では、乳製品大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)がストップ安。保険株の新華人寿保険(
601336)、酒造の安徽古井貢酒(
000596)、テクノロジー関連の歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)の下げがきつい。広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)、江鈴汽車(
000550)など自動車の一角が逆行高を演じたほか、家電の海信家電集団(
000921)が大幅に4日続伸した。
上海B株指数は1.54%安の243.25ポイント、深センB株指数は0.82%安の937.33ポイントとともに続落した。