中国の自動車・電池メーカー、BYD(
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同社は10−12月期も中国の自動車市場が好調に推移し、新エネルギー自動車の販売台数が安定したペースで増加するとみている。新型旗艦車「漢」と新モデル「唐」はすでに大量な受注を獲得しており、引き続き同社の新エネ車の販売拡大をけん引すると予想。新エネバスは高い評価を背景に販売台数が大幅に伸びている。ガソリン車に関しても、「宋Pro」と「宋Plus」の好調な販売が続き、販売台数が高い伸びを維持するとした。
携帯端末部品・組み立て事業は、主要顧客からの受注シェアの拡大に加え、海外のスマホ大口顧客の獲得でガラス・セラミックス製品や新製品の出荷が急増している。太陽光発電事業も安定成長を維持し、新型コロナ防疫関連製品は供給が落ち着きつつあるとした。