週明け26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前営業日比0.82%安3251.12ポイントだった。深セン成分指数は0.48%高の13191.25ポイントと4営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6336億1100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏で推移した。終値は9月30日以来、約1カ月ぶり安値を更新。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、米国の追加経済対策の与野党協議が難航していることで、世界景気の減速を警戒する売りが出た。中国の新疆ウイグル自治区で新型コロナの無症状感染者が25日午後2時(現地時間)時点で138人確認されたと伝わり、国内の感染再拡大に対する懸念も重荷。中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)がきょう開幕し、政策期待は根強いものの、会議の内容を見極めたい気分も漂った。
セクター別では、証券、銀行、保険の下げが目立ったほか、酒造、航空・空港運営が売られた。半面、防犯設備、送配電設備などが堅調。
A株市場では、7―9月期の増益率の鈍化を嫌気し、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が大きく売られた。銀行の招商証券(
600999)、上海銀行(
601229)、寧波銀行(
002142)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、映画館運営の万達電影(
002739)が安い。半面、杭州海康威視数字技術(
002415)、大族激光科技産業集団(
002008)、浙江大華技術(
002236)などテクノロジー株の一角が急伸した。
上海B株指数は0.87%安の244.92ポイント、深センB株指数は0.38%安の938.46ポイントとともに続落した。