23日の香港株式市場で、ハンセン指数は6日営業日続伸。終値は前日比0.54%高の24918.78ポイントだった。中国企業指数は0.40%高の10125.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で1116億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は利益確定売りが先行して小安く始まったものの序盤に切り返し、おおむね100日移動平均(大引け時点で24734.12ポイント)を上回って推移した。原油高を背景に石油株が上昇したほか、好業績期待から金融株が大きく買われて相場を押し上げた。ただ、心理的節目の25000ポイントに近い水準では上値が重かった。中国本土相場の下落が投資家心理を冷やし、後場には小幅ながらマイナス圏に沈む場面があった。米大統領候補の討論会が香港時間の午前に行われたが、相場への影響は限定的。トランプ米大統領からもバイデン前副大統領からも情勢を大きく変える発言は出ず、米株式指数先物の反応は目立たなかった。セクター別では、エネルギーと金融、コングロマリットが上げた半面、医療・ヘルスケア、情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、原油高を背景に中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)がそろって急騰。欧州の銀行最大手HSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)、生保大手の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)も大幅高となった。前日急落したチャイナ・ユニコム(
00762)は買い戻された。半面、医薬品株の石薬集団(
01093)と薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)が続落。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)も売られた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は反落し、1.78%安だった。BYDエレクトロニック(
00285)が大幅続落したほか、金蝶国際ソフト(
00268)、衆安在線財産保険(
06060)が下落。上昇銘柄はゲームとオンライン教育を手掛けるネットドラゴン(
00777)だけだった。