20日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3営業日続伸。終値は前日比0.11%高の24569.54ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の9988.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で993億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合った。中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を26−29日に控えて政策期待の買いが入る半面、米国の追加経済対策を巡る与野党協議の難航を警戒する売りが出て、相場は方向感を欠いた。19日の米株式相場は下落したものの、きょうの中国本土相場は終盤に上げ幅を広げ、投資家心理を支えたもよう。セクター別では消費財と素材、工業が買われ、エネルギーとコングロマリットが売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)と自動車株の吉利汽車(
00175)が大幅高。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、ニット衣料の申洲国際集団(
02313)、電動工具大手の創科実業(
00669)も大きく買われた。半面、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み安。中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)など中国本土系銀行の下げが目立った。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は反発し、0.97%高だった。衆安在線財産保険(
06060)、BYDエレクトロニック(
00285)が急伸した。半面、オンラインゲームのネットイース(
09999)、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)がさえない。